●映画「デビルマン」、見てきました。
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最高!
こんなの見るなら、三つ目が通るを見るよ。
私は評価しますよネットから実社会にいたるまで、あらゆる場所で話題沸騰の実写版「デビルマン」。
驚異の映像技術と、驚愕の脚本が、映像化不可能と言われたあの名作漫画「デビルマン」を世界初の実写化ってやつです。
まぁ、詳細はもはやどこにでも掲載されている話題の作品であることは間違いないので、あんまり説明する必要はないと思います。
んでまぁ、今日ですね、会社帰りに見てきたわけです。
今日は久しぶりに時間通りに仕事も終わってとっとと帰ってblogの更新しなきゃーなんてちょっぴり気合いを入れて足早に会社を出ようと思ったわけですけどね、俺の前に立ちはだかるヤツがいるわけですよ。
同僚なんですけどもね、いつも漫画だとかDVDを貸してくれる人なんですけども、なんだか興奮気味に俺に言うわけです。
「俺と、デビルマンを見ないか!?」
キラーンと白く輝く歯をみせつけて親指立ててナイスガイのポーズを取ったかどうかは定かではないわけですが、ともかく興奮気味にデビルマン見に行こうぜというわけですよ。
俺はね、もうね、ネット各所でデビルマンに関する批評はイッパイ見ちゃったわけでね、もうツマンナイの分かってるし、なんでわざわざ金払って時間潰してそんなもの見に行かなきゃいけないんだっつーか、俺、デビルマンの原作大好きなんですよ。
デビルマンとベルセルクを同時に読んで人生に続けざまに衝撃を受けてまさに魂のセカンドインパクト状態に陥った経験が過去にありましてね、それ以来、デビルマンのトリコでありまして、魔王ダンテも凄ノ王も読んじゃったりと一時期永井豪のトリコになったことがありまして、やっぱり多少今回の実写化にあたってもファンだったわけだし、あれだけ熱く燃え上がったことがあるわけだし、見たいようなでも見たくないようなと思春期の恋する乙女状態になっちまいまして親指かみながらはにかみながら迷いに迷って、やっぱ見ないことにしようと夕日に誓ったわけですよ。
それをですね、わざわざなんでお前と見に行かなきゃいけないんだと、俺は思うわけですよ。
「金は出す! 俺がおごってやる!」
そうは言いますけどね、今から見に行ってちょうどよく始まったとしても2時間は家に帰るのが遅くなるわけで、遅くなるとblogの更新も遅くなるわけで、そうなるとNARUTOのDVDを見る時間だって減るわけで、当然PSOをプレイする時間だって削られていくわけじゃないですか。
それにさぁ、俺ってさぁ、映画館で見た映画は必ずパンフレット買う人なんだよねぇ。
熱狂的ってわけじゃないけど、見た映画のパンフレットは必ず買ってるしー、どんなに駄作でも買わないわけにはいかないしー。
「分かった! じゃあパンフレットも俺が買ってやろう! これならどうだ!?」
「了解した! これで俺のパンフレットコレクションもいっそうの充実をとげるわけだ!」
二人して白い歯見せてキラーンと輝きながら腕と腕を絡ませながら、親指を立ててグッとナイスガイのポーズを取って意気投合したかどうかは定かではないのですが、デビルマンを見に行くことになったわけであります。
でまぁさ、ご多分に漏れず、率直な感想を申し上げますと、つまんなかったわけですよ。
なにがどうつまんないかって言うとね、もうね、同人映画っていうのかな、素人臭がプンプンしてきちゃってさ、あれ、この映画にホントに13億円かかってるの? つか、その背景だとかCGにまわす金減らして、役者とか監督とか脚本とかにもっと金かけるべきだったんじゃないの?
なんていうか、ハリウッドなんかの洋画に代表されるつまらなさとはね、次元が違うわけですね。
そりゃまぁ洋画ってのは買い付けの目にとまったソレナリの人気作が売り出されるわけですからね、ちょっと比較対象としてはいけないのかもしれませんが、少なくとも、役者の演技が下手すぎてつまらないだとか、表情が笑えちゃってお腹痛くなったとか、叫び声とあえぎ声の区別がつかなくてつまらないだとか、全く萌えないラブシーンに笑いが止まらなくなっちゃっただとか、俺を殺してくれって涙を流して主張したと思ったら、やっぱりお前を殺すって言い出してエエーッ!? やっぱりで殺すのかよー!? さっきの覚悟はどこいっちゃったのさー!? なんてクライマックスに爆笑したりはしないわけです。
映画って、CGだとか演出だけで盛り上がるもんじゃないと思いますよ?
つか、CGにしたって、プレステ2のファイナルファンタジーを見ている人間からしたら、別にすごくないし、つか今時これくらい当たり前だしってレベルのCGなわけで。
モーションキャプチャー使ってないんだぜって誇らしげにパンフレットに書いてあるけど、だからななにって感じの話なわけで、大体さ、ピクサーのファインディング・ニモだとかのCGアニメがモーションキャプチャー使ってると思っているのかなんて思っちゃうようなことしかパンフレットにも書いてないし、もうね、救いがたいね。
ハッキシ言って、デビルマン、なんもすごくない。
実写とCGの融合がすごいなんて言われてもさ、すでにマトリックスがそんなのチョチョイノチョーイってやってのけちゃってるわけだしさ、はっきりいってマトリックスの完成度の方がハンパなく高いわけでさ。
戦闘シーンがすごいんだよって言われてもさ、同じ邦画でもバトル・ロワイアルだとかVersusなんかの戦闘シーンの方が迫力だったら全然あっただろっつか、あっちはCGに頼らないことにこだわってたけどな。
すごいのは制作費、あれで13億円。
俺の大好きな呪怨と女優霊とCUREを撮影してもまだまだ余る予算だぞ。
でもね、俺はね、このデビルマンを見ていてね、すごく胸がドキドキしちゃったの。
そう、これってばあれですよ、この感情、新しいマズイジュースに出会った瞬間と同じトキメキを感じちゃったのです。
商品企画部の暴走を気づかなかった営業だとか広報だとかが、血の涙を流しながら問屋に業者に頭を下げて謝罪旅行に出かける姿がね、俺の目の前に写っちゃったの。
ああ、そうだよ、この感じだよ、13億円をかけた上に、ネットでテレビで雑誌で、無駄なくらいに盛り込まれた愛情あふれるプロモーション。
もうね、映画の関係者誰もがヒットまちがいなしと思いこみ、原作者の永井豪でさえもだまされて出演しちゃうくらいの気合いの入り方でね、そして出来上がったデビルマン。
もうね、シビレるくらい、駄作。
感動してチビっちゃうくらい、つまらない。
この映画に関わった全ての人間の汗と涙と努力をあざわらうかのように一蹴して、踏みつぶし、倒れたところにツバ吐きつけるような完成度。
もうね、俺はハッキリと気づいたね。
俺、この映画大好き。
俺の中のマズイジュース魂がここまで刺激される映画に出会ったのはね、過去に見た北京原人だとかパラサイト・イブだとかね、それ以来ですよ。
最近の邦画ったらね、なんていうか無難な方向ですませて、当たり障りのない完成度で公開してね、見た人がそれほどショックを受けない作品ばかりだったわけじゃないですか。
ある意味ね、このデビルマン、究極の作品だね。
ものすごいインパクトを持っている作品だとは思う。
この作品を見た人は、2度と邦画は見るまいと思うかもしれない。
かつて、北京原人だとかパラサイト・イブにダマされた俺のように。
あれからしばらく、マジデ邦画は見なかったなぁ……。
そんな凍った俺の心を溶かしてくれた「皆月」に出会うまで、邦画を自分から見ることはありませんでした。
そんなわけで、デビルマンを鑑賞して、映画館を出た俺と同僚は、なんつーか2時間寝ないでよくもったなぁって感じの疲労困憊な表情をつきあわせて一言。
「腹、減ったな」
「ラーメン、食いたい気分だな」
以降、一言も映画デビルマンには触れることなく、お別れしてまいりました……。
ともかく、映画デビルマンを見るのであれば、俺の大好きな呪怨か皆月かウォーターボーイズをレンタルビデオで見ておくことをオススメするぞ。
邦画だからって、つまらないわけじゃないんだよということを、一応主張しておきたいのです。
かつて、邦画がトラウマになった俺のようにはなってほしくないからねぇ。

