●かっぱかっぱかっぱのマークのかっぱ祭り。
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一週間ほど遅れた話になりますが、かっぱ祭りに行って来たんですよ。
知ってますか、かっぱ祭り。
これは別にかっぱ寿司とは何の関係もなくですね、じゃあナニがかっぱなのかと言われますと、なんと本物のかっぱが主催する由緒正しき伝統と気品あふれるお祭りなのです。
かっぱ祭りが開催されるのは、茨城県牛久市なんですけどもね、そこに彼女のお友達が住んでおりまして、スゴイヨースゴイヨーかっぱ祭りスゴイヨーなんて言うもんですからね、うちの彼女がその気にさせられまして、俺も行くことになったわけでございますよ。
で、なぜにかっぱなのかといいますと、茨城県牛久市には、牛久沼という場所がありまして、そこから夜な夜なかっぱがはいずりでてきまして、近場を通る牛や馬と相撲をしたあげくに沼へ引きずり込もうとして蹴り飛ばされただけでは飽きたらず、美しい少女をですね、追いかけ回したぶらかし、挙げ句の果てにはお嫁さんにしてしまおうとしてぶん殴られるという恐るべき暴挙にでたのを見かねた村の青年団が日本刀振り回してかっぱをどつきまわし蹴り飛ばし、泣いて謝りきゅうりを差し出すかっぱを無視してひもで縛って村中を練り歩いたというですね、恐ろしいかっぱ伝説が始まりだそうです。(嘘)
俺もね、かっぱ祭りと聞きましてね、牛久沼には今でもかっぱが住んでいるんだよなんて説明を受けましてね、これは行くしかないと。
捕獲するしかないと。
生け捕りにして動物園に売りさばいて大儲けするしかないと、そう思うわけですよ。
だってあなた、かっぱですよ?
南米原産のチュパカブラの死体が見つかっただとか、ヒマラヤのイエティが単なるおっさんだったとか、アフリカのフライングフィッシュが単なるハエだったとかさ、もうね、いい加減にしろと。
藤岡弘に見つけられないなら、俺が見つけてやると。
そうね、心に誓ってかっぱ祭りに出向いたわけですよ。
かっぱ祭りがあったのは先週の日曜日なんですけどね、お祭りといったら浴衣じゃないですか。
お祭りには浴衣、これが由緒正しい日本の夏ですよ。
それがね、うちの彼女ったら何を考えているんだかしりませんが、ローライズなジーンズにキャミソールで来やがったんですよ。
お前な、それが祭りに行く格好かと。
日本の清く正しく美しい少女はな、みんな浴衣でノーブラノーパン当たり前であり、歩き回って浴衣がはだけてきてしまったときには恥ずかしくてちょっとゆっくり歩いちゃったりね、そういう恥じらいが必要なんですよ。
それが、お前の格好はいったいなんだと。
それでいいと思っているのかと。
俺はね、そうね、彼女に問いつめたわけですよ。
「あれ~、おへそ見えてるの好きじゃなかったの?」
なんだと!?
一体どういうつもりだね、その短絡的な思考回路は!?
俺がいつでもおへそが好きだと思っているのか!?
俺がいつでも可愛いおへそをクリクリしたーいなんて欲望にかられて町中でおへそが氾濫するこの時期をパラダイスだと思いついつい可愛いおへそを車で追いかけているから会社からの帰りが遅くなるとでも思っているのか!?
冗談じゃない!
まったく失礼な話だよキミ!
俺はね、確かにね、おへそは嫌いじゃありませんよ?
でもね、それは特別ではない時でね、今日は年に一度の至福の夏じゃございませんか。
そんな大切で特別で格別なスペシャルホリディ極まりない日にですよ、あなた、いつもと同じ格好じゃ芸が無いと思いませんか?
浴衣でしょう。
こんな日には浴衣で歩き回りましてね、ちょっとはだけた胸元に視線は釘付け、色っぽいうなじに鼻息荒くして、見え隠れするふくらはぎに頬ずりしたい気分が最高潮に達したところで密林に連れ込んでハァハァしたくなっちゃう気分を抑えつけるためにかき氷をシャクシャク食べまくって頭キーンとなっちゃうのがいいんじゃないですか。
頭キーンですよ、夏は頭キーン。
かき氷で頭キーン!
・・・いや、頭キーンはどうでもいいような気もするんだけれども、ともかく夏は祭りは浴衣だと。
俺はそう力説してやったわけですよ。
「頭キーンする~」
彼女はかき氷をですね、なぜかすでに食ってるわけですよ。
お前あれですか、俺の話は無視ですか、そうですか。
頭キーン一番乗りは彼女に奪われてしまったもののですね、祭りといったらかき氷というのは必然の理というやつでね、間違いなく世界の定説なんですよ。
かき氷をかっくらって勢いよく体内に摂取した快感のあとに訪れる、頭キーン。
あれはすごいね、くせになるね、もう何度も味わいたくなるんだけれど、頭キーンしすぎると、お腹も壊れるという諸刃の剣。
胃腸の弱い方にはおすすめできない。
でもね、そんなかき氷屋の前にはなんと、シロップかけ放題という看板が出ているんですね。
俺はね、またカチンと来ましてね、彼女に続いて、かき氷屋、お前もかと。
確かに、確かにこのかっぱ祭りの規模はすごいよ。
牛久沼在住のかっぱさんが主催しているだけあってね、ものすごい勢いで道路は封鎖されてるし、人がごっちゃごちゃで俺生まれて初めてこんなに盛り上がってる祭りを見たよってな具合にね、とにかく盛り上がっているかっぱ祭りですけれども、かき氷屋。
お前は、それでいいのかと。
確かにね、確かにかき氷屋、お前の気持ちは分かるよ。
世の中ね、安くていっぱい食えればそれでいいというね、かっぱ寿司をはじめとする食べ物屋さんがあふれているわけですよ。
そんなご時世だからこそね、かき氷屋、お前がそういう安さ炸裂戦線に乗り込みたい気持ちはよく分かる。
だけどもね、考えてもご覧なさい。
夜店のかき氷っていうのはね、無駄に高くて、激しく増量、コレ。
おっちゃんがですね、汗水垂らして勢いよくシャカシャカかき氷マシンを回転させて、白いカップにふんわりとたまっていく氷をですね、わくわくしながら眺めたじゃございませんか。
そして氷がある程度積もっていったら、おもむろに手でカップに押し込むおっちゃんにエッ!?と軽い衝撃を受けながら、さらに氷を山盛りに積まれて、最後はちょろちょろっとね、シロップかけられてお終い。
いや、これ、どう考えてもシロップ足りませんよね?
なんてそんな風にね、激しく盛られた氷の山を前に、疑問を感じることがお祭り気分を盛り上げるんじゃございませんか。
たこ焼き屋に行けば、高いくせにタコの割合は新庄の打率以下だとかね。
せめてイチロークラスにしてくれと、小麦粉の固まりを食いながら思うわけでね。
かき氷屋、俺はね、お前にそういう切なさを求めているわけですよ。
それがかけ放題ですか、時代は変わったものですよ、グローバル主義ですよ、かき氷屋、お前はデフレスパイラルを巻き起こす中国の尖兵ですよ、世界経済をこれ以上混乱させようとするお前はまさにアルカイーダの手先ですよと。
300円払いながら俺は怒っていたわけですね。
「おにいちゃんも、好きなシロップかけてね! 好きなだけかけていいからサ!」
そんなさわやかな笑顔で言われたって、俺はだまされないぞ。
ここで俺がひいてしまっては、間違いなく世界経済のバランスが崩れるわけですからね、俺も覚悟を決めました。
ブルーハワイをね、もうね、ガシガシかけてやりましたよ。
馬鹿でかいガラス製の大きなシロップ入れの中に長細くて小さなひしゃくのようなものをつっこんでですね、ざぶんざぶんかけてやりました。
このやろう、尖閣諸島は渡さないぞ、竹島は日本のもんだ、海底の地下資源も天然ガスも石油もメタンハイドレードも中国なんかにゃ渡さないからな、ODAも即刻中止だゴルァ!
なんて考えながらブルーハワイをかけていたもんですからね、もうね、真っ青。
氷よりもブルーハワイの方が多いようにも見えてしまうほど、青いんです。
すごい。
感動した。
お祭りのかき氷屋でここまでブルーハワイをヒタヒタにできた男ってのは、俺くらいのもんですよ。
白が無いのね。
青なのね。
全部青。
もうね、かき氷屋さん呆然。
彼女も唖然。
俺は一人でウヒウヒしながらね、かき氷、飲みました。
甘い。
マズイ。
ブルーハワイかけすぎじゃなくて、味がブルーハワイそのものです。
何考えてんだよ、この店はさ。
こんなにかき氷にシロップかけて、どうやって食えってんだよ。
ったく、だから夜店のかき氷ってのはダメなんだよな、高い上にこの品質の悪さ。
もうね、最悪。
「いや、お前が最悪だ」
彼女はそういいますけどね、食品の品質を守るのは飲食店なら夜店といえでも当然だと思うわけでね、それを客にゆだねてしまう時点でかき氷屋、お前は失格だ。
でまぁ、そんな感じでしてね、あっちの夜店こっちの夜店と渡り歩き練り歩き、食いに食って食いまくって遊びまくったところで帰ってきました。
お祭りに行くってこと自体がね、ものすごーく久しぶりな気がしたんですが、最近のお祭りってのは、俺が知っているものとはちょっと違ってまして、ピタの移動販売店があったり、ピザーラがお祭り用の小さなピザを売っていたりと、夜店一つとってもバリエーション豊かなものになっています。
お祭りの日だけは夜遊びしてもなんにも怒られずに、友達と安心してめいっぱい楽しめたあの懐かしい日々を、とんでもなくカタイ牛肉の串焼きをモシャモシャ食べながら思い出しちゃいました。
でも、多分きっと、今の小学生にとっては、夜遊び一つとっても、お祭りの日だからなんていうことはなく日常的に体感していることでしょうし、なんだかちょっぴり寂しい気分にもなってしまう夜でした。
お祭りの夜に感じた、あの特別な気持ちは、もう戻ってこないのかなぁ(´・ω・`)

コメント
いつものように笑わせて頂きました(笑)
相変わらずウマイですなぁー
えーっと。
ようするにかき氷シロップかけ放題だったからって調子にのってアホほどかけたらマズかったのをカキ氷屋のせいにして憤慨したって感じですか?
カッパは??
Posted by: すずめ | 2004年08月08日 02:41
あう、お褒めの言葉、ありがとうございます!
えーっと、かき氷の一件は、まさにその通りでございますヽ(´Д`;)ノ
カッパはですね、実は後日知ったのですが、あの周辺一帯でUMAとしての待遇改善を求めるカッパのデモ隊と機動隊の衝突があったそうで、そのせいで道路封鎖が行われていたそうなんですね。
チュパカブラにしてもイエティにしてもUMAとしては破格の扱いを受けている上に、ツチノコなんて発見者に対して懸賞金までかけられる始末。
カッパとしてはですね、このままフレンドリーなイメージを植え付けられたままではかなわんということで、昔のように恐るべき畏怖の対象として毎年きゅうりのお供え物を牛久沼に持ってくるように要求をしていたようです。
なんですが、機動隊も容赦なくですね、泣きながらキュウリを投げつけるカッパに対して、強化プラスチックの盾を構えて特攻して逃げまどうカッパたちを頭から押さえつけて、頭のサラにドライアイスを投げ込んで大人しくなったところを縄でしばって牛久沼に向かって、ちぎっては投げちぎっては投げともうそれはそれは恐ろしい光景が繰り広げられていたそうです。
なんですが、来年また、かっぱたちは大規模デモを行う予定を管轄の警察署に許可申請しているそうなので、またもやかっぱ対機動隊の熱いバトルが楽しめる予感バリバリです。
……という話を脳内友人に聞きましたので、ぜひとも塾長も来年のかっぱ祭りをお楽しみにであります!
決して、かっぱのことなんて最後はゼンゼン覚えてなかったわけではないということだけ、強調しておこうと思いますヽ(´Д`;)ノ
Posted by: POO | 2004年08月08日 23:54