●アシダカグモ!(真夏の朝の悪夢編)
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さりげなく雑談用掲示板でとグチっていたように、昨日の夜はマジで眠れませんでした。
PSOは12時くらいで切り上げて早々に寝ようとさっさと布団にはいってぐっすり安眠の準備は整い、おしっこOK枕もOKエアコンかけて後方支援はバッチリな環境で一気に快眠取ろうともくろんだ俺の期待は儚く散りまして、午前四時くらいまでは確実に起きてました!
で、午前七時には目覚ましが鳴りやがって俺を楽園から強制退去させるハズなのですが、俺の方が先に目覚めてしまい、目覚まし時計には勝利。
なんの意味も無いのだけれどヽ(´Д`;)ノ
でさぁ、こういう状況になると途端に眠くなりやがるのが人間のイヤな部分でして、俺も起きてしまったはいいが、気を抜けば間違いなく堕ちていくのは間違いないわけでして、今更ルシフェルもねぇだろとタバコ吸って烏龍茶飲んで、とっととシャワー浴びて目を覚ましちゃおうと風呂場へ向かいました。
で、洗面所で裸になってポヨンポヨンのお腹をポヨンポヨンと揺らして楽しんでエヘエヘ笑いながらスッポンポンになってですね、口笛ふきながらゴキゲンな気分でシャワーを浴び始めようと蛇口をひねってお湯が吹き出てきたところでね、ちょっと高いところに付いている、シャワーの吹き出し口をつかんだわけですよ。
むにょ。
……一瞬でね、目が覚めたね。
もうね、覚醒。
まさに覚醒。
さっきまでの半寝状態がウソのようですよ。
左手はですね、シャワーの吹き出し口をですね、つかんでいるわけですけどね、ウチのシャワーの吹き出し口っていうのはね、一般家庭ではみんなそうだと思うんですけどね、プラスチック製でしてホース状になっているから自由に動くわけですよ。
だからね、通常の使用法としてシャワーの吹き出し口を手に持つというのは当たり前の行為であり、そもそもプラスチックをさわってもですね、まず間違いなく、むにょ、なんて感触はしないわけでしてね、
俺の手の中で、うごめく吹き出し口、なんてのはね、あるわけがないんですよ。
動くわけないじゃないですか、シャワーの吹き出し口が。
一体ね、どこの世界にね、つかんだ瞬間からワシャワシャ動く吹き出し口があるっていうんですか。
でもね、俺は見れないんですよ。
シャワーの吹き出し口をつかんだ俺の左手の中で、俺はなにか違うものをつかんでいるのは明かなわけで、左手の中では何かが動いているわけでね、間違いなくプラスチック製ではない何かがいるわけじゃないですか。
俺はね、もうね、本当に、自分を恨んだね。
どうして反射的に手を離さなかったのかと。
いくら眠いからって、こんな状況になってんじゃねーよと。
いつも何気なく、当たり前のように、シャワーの吹き出し口を持つなんて行為、もはや空気のように当然でしてね、なんの警戒心も抱かないじゃないですか。
それがですね、この結果ですよ。
普段からストーカーやチカンにあわないようにね、細心の注意を払っている俺なんですけどね、よもや風呂場に真の敵が潜んでいるとは思ってもいませんでした。
俺、男ですから。
まさか盗撮はされないだろうと思ってましたから。
ちょっとね、風呂場での警戒心がね、かなり下がっていたことは認めます。
でもね、だからってこの左手はないだろうと。
俺はこの左手をはなすべきなんだろうか、それともこのまま力を入れていっきにプラスチックの感触を求めるべきなんだろうかとね、もはや正常な思考回路では思いつかないような選択肢が生まれ始めておりましてね、だって手を離したら俺は死ぬだろうと、そういう極論まで出てくるわけですよ。
人間ね、極限状態におかれたとき、初めて本性が現われると言いますが、まさに今、俺の本性があらわになる瞬間なわけです。
思えば、この感触は人生で二度ほど経験しているのです。
中学生くらいの時。
朝、急いで学校に行こうとスニーカーを履いた瞬間、スニーカーの中で猛烈な勢いでなにかが動き出したときの感触ですよ。
分かりますか、分かって頂けますよね?
スニーカーの中に足を入れることに警戒心を抱くのは、よっぽどのことが無い限りないと思うわけですよ。
しかも朝、大あわての状態で、完全なる不意打ち。
もうね、あのときも、この足を抜いていいのだろうか、と俺は考えに考え迷いに迷って、意を決し、一気に足を引き抜いたらデスネ、
真っ黒い影が猛烈な勢いで俺の足をよじ登ってきまして、中学校の制服のね、ズボンのすそから内部へ侵攻をを許しもうね、遅刻がどうとかそんな考えは一瞬も浮かばずに悲鳴さえも上げられず、俺はなすがまま太もものあたりで動きをとめた黒い影をですね、どうしようか考える思考力さえなくですね、結局、いつまでも俺が玄関から動かないことを不振に思った親に声かけられて、事情を悲鳴のように説明すると、
「ズボン脱げ」
とまぁ、非常に冷静な言葉をかけられまして、ようやく窮地を脱すことが出来たわけですが、あのとき、ズボンの中から出てきた黒い影は、今でも忘れることが出来ず、キライだとかそういうレベルではなくて、もはや恐怖症なのです。
あれから十年。
よもやこんな年齢にもなって、また似たようなシチュエーションに出会うとは夢にも思っておらずにですね、田舎暮らしって恐ろしいと、またもや思ってしまったわけですよ。
でもね、左手の中でうごめいているわけでね、いっそう激しさを増しているわけでね、俺はスッポンポンで人類の文化・文明・科学といった最強の武器を自ら放棄しているわけでしてね、敵がどのような動きに出るかまったく予想できないまま、このままでは間違いなく俺はショック死です。
しかし人間不思議なもので、手の中でワシャワシャ動く感触が気持ち悪いくせに、手を離すことが出来ないのです。
これはまさに人間の生存本能ではないかと思うわけであります。
左手はくれてやる!
俺は今、死ぬわけにはいかんのだ!
もうね、俺の頭の中ではまさにそういうシーンなのでありますが、スッポンポンな上に、敵が左手の中というのがね、非常に見栄えは悪いのですが。
中学校はね、遅刻しても許されるわけですが、会社で遅刻してその理由がこれではね、さすがに許されないだろうと、むしろオトナとしてこのシチュエーションに屈服するのはおかしいだろうと、俺は悟ったわけですよ。
オトナの階段上るわけですよ!
俺は今、この左手を自発的にはなすことによってオトナの階段上るんですよ!
超えなければならない!
この壁だけは越えなければ、俺は真の意味でオトナになんかなれない!
はなせ!
さぁ、左手をはなすんだ!
いけ! 頑張れ俺! 超頑張れ!
ズバッと超高速で左手が空中を切り裂き、俺の手元に戻ってきた瞬間、俺は風呂場から飛び出てガシャッとドアを閉めて、洗面所でゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシッと石けんを左手にこすりつけてこれでもかってくらい泡だらけにして左手を削り落とすように洗いました。
勝った!
勝ったよ俺!
ついに、ついにアイツに勝ったよ!
もうね、俺は泣きました。
あまりの緊張からやっと解放された喜びで気づかぬうちに熱い涙を流していました。
しかし……ハタと、問題に気づくわけです。
確かに俺は解放されたわけですが、ヤツが風呂場にいるのは間違いないわけで、今俺がシャワーに入れないことはまぁ別にいいとしてもですね、結局、夜風呂に入るときにまた遭遇することになったらと考えると……
やはり、今のウチに殲滅する必要があるなと、俺は考えたわけです。
なにせ、敵は風呂場、完全なる密室空間。
そして俺には人類の科学力が生み出した、対昆虫用殺害兵器があるわけです。
もはや、恐るるにたらず。
人類の強さというものを、味わいたまえ!
俺は手にアースジェットを持って、がらっと勢いよく風呂場の戸を開けました。
足下に黒い影発見!
放射用意!
ガサガサガサガサガサガサッ!
な、なぜ俺に走り寄ってくるか!?
き、きさま!?
俺の命を!?
あくまでもねらいは俺の命か!?
黒い影は俺の思惑など気にするそぶりさえ見せず、俺向かって走ってくるわけでして、この勢い!?
とてもアースジェットで抑えられない!?
……ガラッと、再び、風呂場の戸を閉めました。
で、風呂場の戸っていうのは、曇りガラスのようになっていて、うっすらと影が透けて見えるわけですね。
ドアの下のところで、真っ黒な影が足をのばして、カリカリとドアをよじ登ろうとしている姿が見えたとき……
もうやだ、俺もうお風呂はいらない(。・ω・。)

コメント
不謹慎ながら面白かったです。
文才ありますね。
Posted by: Anonymous | 2005年02月19日 03:47
名無しさん>
うは、文才なんて褒め言葉、光栄の至りでございます!
面白いと言ってくれるアナタが、大好きです(´ε`*)
Posted by: POO | 2005年02月21日 00:49
かなり笑いました!アシダカグモ、怖いっすよね、、、
まだ家に出てないんすけど、小さい奴でも発狂したぐらいっす(´∀`;)
んで、いろんなサイトでアシダカグモを検索して、画像を見て発狂してw
とまぁそんな感じでここにたどり着きましたよ♪
それで、風呂場の蜘蛛はその後??
Posted by: 名無しの蜘蛛 | 2005年06月18日 09:59
触ったんですか・・・アレを・・・よく噛まれませんでしたね。何でアレって風呂場とかトイレとか逃げ場のないトコにいるんすかね?いや、ゴキをとっつかまえるためなんでしょうけど。今、ウチのトイレの前にはギネス級のクイーンがいますよ!全長が15センチ軽く超えてます・・・写真で撮ろうにも恐ろしすぎて近寄れません。オスよりメスの方が足から胴体まで太いんですよ・・・彼女こそ世界一です!・・・・トイレ行けねえよ
Posted by: 小太 | 2005年09月21日 23:38
名無しの蜘蛛さん>
レスに半年もかかってしまって、ごめんなさいです……('A`)
クモは現代最強の生物兵器「オカン」の手で抹殺されました!
スリッパで、ぐちゃっ('A`)
小太さん>
うえええええええええええ('A`)
見せるなよ!? 絶対見せないでね!? 写真とかウプしなくていいから!?
クモいやああああああああああああ!!
Posted by: POO | 2005年09月22日 00:33