●合コンシミュレーター
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老いも若きも男も女も、誰か気の合う人と出会いたいという欲求は人間の、社会的生物としての本質的な欲求ではないかと思うのです。
誰だってね、いつもどこかでつながっているわけですし、新しい友達、新しい恋人、新しい人間関係に憧れているのではないでしょうか。
そんな、人間の本質的な欲求に応える場として、近年、大学生を中心に異常な盛り上がりを見せ、最近ではすっかり出会いの手段として定着したものがあります。
そうです、合コンです。
一口に合コンといっても、合コンするという前提で集まるものもあれば、合コンとは意識していないものの男女入り乱れての飲み会が結果的に合コンになってしまったものなどがあるかと思います。
しかし、どちらの合コンにとっても、重要なのは、食うか孤独か、ではないかと思うのです。
男も女も表面上は明るく気軽にさわやかな笑顔で、お互いに差し障りのない会話でジャブを放ちつつ、いつストレートを打ち込もうか、いつ自らの必殺ブローにつなげるためのコンビネーションを打つべきなのか、食うか孤独かの強迫観念の元に殺伐とした争いを繰り広げているのです。
しかし、どれだけ自らの必殺ブローにつなげたとしても、相手の鉄壁ガードを崩せるとは限らないのです。
数時間もの親密な空気の中で過ごしているにもかかわらず、帰り道がひとりぼっちになる可能性なんて、自らの努力をあざ笑うほどに高い確率で存在しているのです。
合コンの場じゃ、あれだけみんなを盛り上げて、女の子のために注文をとってお皿を片づけてカラオケの予約までしてあげたにも関わらず、自分に声をかけてくれた女の子は誰一人いなかったとか。
隣に座って一生懸命お話をしてみても、トイレから帰ってきたら席替えがされていて自分の座る場所が見あたらずに、一人寂しくぽつーんと隅っこで小さくなっていたとか。
カラオケでデュエット曲をわざと入れて、一緒に歌う子ぼしゅーなんて明るく面白く言ってみたのに、誰一人手を挙げてくれないどころか、歌本に夢中だったり男女仲良くいちゃついていたりで、全く自分だけが異世界にいることに気づいたこととか。
王様ゲームしよーぜーなんて言ったときには誰も反応してくれなかったのに、友達が言ったらめちゃめちゃ盛り上がって、あのーそれ俺のアイディアなんだけど、なんて思ったところでみんなの視線と意見は友達にばっかり集中してしまうとか。
こんな経験、ありますよね?
誰だって、合コンの半分は残酷な現実で出来ていると思うのです。
しかしですね、こんな悲しい現実はもう忘れてしまいましょう。
そうです、今、皆さんの目の前には、究極の合コンシミュレーターがあるのです。
この合コンシミュレーターを使えば、一般的なお友達と合コンするときはもちろんのこと、憧れのモーニング娘。を筆頭にたくさんの女性芸能人との合コンまでシミュレート出来てしまうのです。
誰しもが、合コンで、あの時あっちの子を狙っていれば今頃仲良くなれたかもしれない――なんて後悔したことがあるかと思います。
高嶺の花と分かっていても、ついつい綺麗だったり可愛かったりして競争率の一番激しい子を狙いたくなる気持ちはよく分かります。
しかしですね、何度も言いますが、合コンとは、食うか孤独かの命をかけたせめぎ合いなのです。
合コンの経験が少ないのであれば、競争の激しい相手をわざわざ選んで孤独に泣くよりも、とりあえず経験を積むことを優先してはいかがでしょうか?
そんなね、誰が人気があって、誰と相性がいいのかなんて、一口に言われたところでなかなか判断つかないと思うんですよ。
これはどんな経験者であっても、他の人間が考えていることまでは分からないわけですから、当然のことだと思うのです。
そこで、合コンシミュレーターなのです。
この合コンシミュレーターだったらば、他の人間がなにを考えているのか、自分がどの子と相性がいいのかなんていうことをですね、即座に解析してくれるのです。
人間の行動心理学や社会心理学など、数々の学問をベースに組み立てられた精密なシミュレーターですから、これから合コンに行く予定のある方、とりあえず一度だけでも試してみてはいかがでしょうか?
必ず、あなたの合コンにとってプラスとなることは間違いありません。
ただし、シミュレーターにも若干の欠陥があるにはあるのですが、結果に影響のある欠陥ではありませんし、数々の精緻なデータをベースに作られたシミュレータの精度が変わるような欠陥ではありません。
そういうわけで、ぜひとも合コンシミュレーター、お使いになってください。
明日の合コンキングは、アナタです。
PS,
もしかしたら、シミュレーターを起動してすぐに、あれ、これって人間用だよね? 俺間違えてゴリラ用のシミュレーター起動しちゃったかな? なんて思うかもしれませんが、間違いなく人間用ですので、お気になさらないようにしてください。
若干ですね、ほんのわずかですが、人間離れしたグラフィックが利用されていますが、仕様ですので問題ありません。
